チタン印鑑のメリット・デメリット

工業製品や医療器具だけでなく、印鑑としても優れた機能性を有するチタンは、そのスタイリッシュな見た目も相まって近年人気が高まっています。
とはいえ、チタン印鑑は「重い」「価格が高い」と言われることもあるため、「欲しいけどデメリットが気になる」という方もいらっしゃるでしょう。
そこで、この記事では『チタン印鑑のメリット』『チタン印鑑のデメリット』について、印鑑専門店の視点から解説していきます。
「失敗したくないので、購入前にチタン印鑑のメリット・デメリットについて知っておきたい」という方は、ぜひ最後までご覧ください。

チタン印鑑のメリット

チタン印鑑のメリットは、大きく分けて5つあります。

これらのメリットはすべて、金属の中でも強度・耐食性・耐熱性・生体適合性に優れたチタンだからこそ実現できたと言えるでしょう。

何十年経ってもすり減らない優れた耐久性

印面の擦り減り具合

チタンは鉄の約2倍の強度を持つ素材のため、印材の中ではトップクラスの耐久性を誇ります。
その強さは「一生モノ」として名高い象牙印鑑を上回るレベルのため、この先何十年と使い続けたい場合にはチタン印鑑がおすすめです。
なお、象牙は古来より最高級の印材として親しまれてきましたが、現在はワシントン条約(絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約)によって、国際取引が原則禁止されています。
そのため、チタンは象牙に代わる印材としても近年注目を集めています。

軽い力でもくっきりキレイな印影に仕上がる

捺印押し比べ

チタンはきめ細かい粒子で形成されているため、朱肉をつけるときも軽くポンポンと叩くだけでムラなく均一に付着します。
そして、チタン印鑑のデメリットとされる「重さ」を利用しながら押すことで、比較的軽い力でもかすれのない美しい印影に仕上がります。

優れた耐食性&耐熱性で、普段のお手入れから災害時まで安心

優れた耐食性&耐熱性

チタンは潜水艦に使用されるほど耐食性(腐食しにくい性質)が高い金属です。
そのため、水洗いはもちろん消毒用アルコールでお手入れしても錆びません。
さらには耐熱性(高温でも形状を維持できる性質)も高く、融点の1668℃にならないと溶けないため、万が一保管場所で火災が起きても焼失することはありません。

金属アレルギーの方でも安心して使用できる

安心の素材

チタンは心臓ペースメーカーや人工骨、歯科インプラントなどの医療用製品に使用されるほど人体にやさしい金属です。
また、汗や体液で金属がイオン化して溶け出すことで発症する金属アレルギーのリスクも低いため、現在金属アレルギーにお悩みの方も安心してチタン印鑑を使用できます。

出典:厚生労働省 平成18年度家庭用品等に係る健康被害病院モニター報告|金属に関するパッチテスト結果

年代・性別・シーンを問わない洗練されたデザイン

洗練されたデザイン

金属特有のクールな質感と重厚感を併せ持つチタン印鑑は、どんな場面で使用しても様になるため、ビジネスシーンや大事な契約の際にピッタリです。
また、カラーも定番のシルバーのほかに、高級感が漂うブラックや気品のあるゴールド、ポップなピンクやブルーなど多彩なため、使う人の年代・性別を問いません。
さらには、アタリ(印鑑の上下を示す目印)を付けたり、側面にネーム彫刻を施したりもできるので、この世に1本しかないあなただけの印鑑を作ることができます。

チタン印鑑のデメリット

ここからは、チタン印鑑のデメリットについて解説していきます。
チタン印鑑のデメリットは、下記の2つです。

一般的な材質の印鑑と比べると重さがある

印鑑の重さ

チタン印鑑最大のデメリットは、木材や黒水牛など一般的な材質の印鑑と比べると重さがあることです。
例えば、個人実印(サイズ 60×18.0mm)の場合、薩摩本柘は約14g、黒水牛は約20gなのに対し、チタンは約67gなので3~4倍以上重くなります。
重さがある分キレイな印影に仕上がりますが、一度に大量の書類に捺印する場合は少々指が疲れてしまうかもしれません。

一般的な材質の印鑑よりも価格が高め

プレミアムゴールドチタン

チタンは製造コストが高いレアメタル(希少金属)であるため、木材や牛角など比較的供給が多い素材と比べると価格が高めです。
(※販売店や印面のサイズによって価格差があります)
しかし、チタン印鑑は一般的な材質の印鑑よりも強度と耐久性が高いため、一度購入すれば半永久的に使用できるほどコストパフォーマンスに優れています。

まとめ

このように、チタン印鑑はデメリットよりもメリットの方が多く、大切に扱えば生涯にわたって使い続けることができます。
また、「重い」「価格が高い」などのデメリットも、見方を変えれば「捺印性が高い」「コスパが良い」というメリットになります。
これから大きな契約や会社設立などが控えている方は、ぜひこの機会に「一生モノ」のチタン印鑑をご検討ください。

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