印鑑証明をコンビニで発行する方法は?マイナンバーカードやスマホで取得可能
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「役所に行く時間がないので、印鑑証明をコンビニで発行するやり方を知りたい」
「コンビニで発行しようとしたけど、何故か上手くできなかった…」
「法人の印鑑証明もコンビニで発行できる?」
このように、印鑑証明のコンビニ発行について疑問や困りごとをお持ちの方もいらっしゃると思います。
この記事では、印鑑証明をコンビニで発行するために必要なもの・手順をはじめ、上手く発行できないときの対処法について解説しています。
マイナンバーカードなしで発行する方法や、法人の印鑑証明はコンビニで発行できるのかについても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
印鑑証明をコンビニで発行するメリット
- 役所に行く必要がない
最寄りのコンビニで発行手続きが完了するため、わざわざ役所まで出向く必要がありません。
昼休みや仕事終わりなど、空いた時間でサクッと印鑑証明が発行できます。 - 早朝・夜間・土日でも発行できる
土日祝を含む6時30分から23時まで利用可能なため、役所の閉庁後でも印鑑証明が発行できます。
※年末年始・メンテナンス日には利用できません。 - 役所の窓口より手数料が安い
コンビニでの発行は、役所の窓口より手数料が100円程度安くなっています。
市区町村によって差がありますが、窓口発行の300円に対してコンビニ発行を10円としている自治体もあります。
【利用条件は4つ】コンビニで印鑑証明を発行するために必要なこと
印鑑証明をコンビニで発行するには、以下4つの条件を満たす必要があります。
- ①印鑑登録を済ませている
- ②コンビニ発行に対応したマイナンバーカード or スマートフォンを持っている
- ③印鑑登録した市区町村がコンビニ発行に対応している
- ④利用するコンビニが印鑑証明の発行に対応している
それぞれの内容について、以下の段落から解説していきます。
①印鑑登録を済ませている
印鑑証明を発行するには、役所の窓口に出向いて印鑑登録を済ませておく必要があります。
なお、印鑑登録には実印が必要となるため準備しておきましょう。
「そもそも印鑑登録が何かよく分かっていない」「印鑑登録の手続き方法を知りたい」という方は、下記ページをご覧ください。
②コンビニ発行に対応したマイナンバーカード or スマートフォンを持っている
印鑑証明をコンビニで発行するには、下記のいずれかが必要です。
- 利用者証明用電子証明書を搭載したマイナンバーカード
- スマホ用電子証明書を搭載したスマートフォン
※スマートフォンでのコンビニ発行は、令和6年1月22日から全国のファミリーマート・ローソンでスタートしました(東京都内の店舗は令和5年12月20日から)
利用者証明用電子証明書を搭載したマイナンバーカード
利用者証明用電子証明書はマイナンバーカードに標準的に搭載されるため、マイナンバーカードを取得するだけで特段の手続きは不要です。
ただし、マイナンバーカードの取得時に利用者証明用電子証明書の搭載を希望しなかった場合は、住民票がある市区町村の窓口で手続きが必要です。
手続き内容は市区町村によって変わるため、事前に確認しておくとよいでしょう。
マイナンバーカードに利用者証明用電子証明書が搭載されているか分からない方は、下記ページをご覧ください。
スマホ用電子証明書を搭載したスマートフォン
スマホ用電子証明書とは、マイナンバーカードで利用できるサービスをスマートフォンだけで完結させられるサービスです。
スマートフォンにスマホ用電子証明書を搭載するには、まずマイナンバーカードを取得し、その後マイナポータルアプリから申し込みを行ってください。
詳しい手順は、下記ページをご覧ください。
対応しているスマートフォンの情報は、下記ページをご覧ください。
- 参考:
- 総務省|マイナンバー制度とマイナンバーカード|マイナンバーカード
- 大阪市:証明書のコンビニ交付サービスを実施しています
- マイナンバーカードに搭載される電子証明書 東京都府中市ホームページ
- スマホ用電子証明書とは何ですか? – マイナンバーカード総合サイト
③印鑑登録した市区町村がコンビニ発行に対応している
印鑑証明のコンビニ発行サービスを提供する市区町村は、1291市区町村あります(2024年5月30日現在)。
印鑑登録している市区町村がコンビニ発行に対応しているかどうかは、下記リンク先で確認できます。
④利用するコンビニが印鑑証明の発行に対応している
セブンイレブンやローソン、ファミリーマートなど、印鑑証明の発行に対応しているコンビニは全国に約56,000店舗存在します(2023年9月末現在)。
普段利用しているコンビニが印鑑証明の発行に対応しているかどうかは、下記リンク先で確認できます。
※店舗によってはスマートフォンでの発行に対応していない場合があります。
印鑑証明をコンビニで発行するために必要なもの
コンビニで印鑑証明を発行するときに必要になるのは、以下の3つです。
【手順を解説】コンビニで印鑑証明を発行する方法
ここからは、コンビニで印鑑証明を発行する手順を解説します。
なお、コンビニの端末によって画面表示が多少異なりますのでご了承ください。
セブンイレブンやローソンなど、店舗ごとの操作方法は下記ページからご覧いただけます。
【STEP1】コンビニのマルチコピー機のホーム画面から、「行政サービス」をタッチし、画面に表示される内容にしたがって進みます。
【STEP2】証明書交付サービス(コンビニ交付)をタップ。
【STEP3】指定の場所に、マイナンバーカードもしくはスマホ用電子証明書を搭載したスマートフォンをセットします。
【STEP4】必要な証明書を選択する画面が出たら、「お住いの市区町村の証明書」をタップします。
【STEP5】マイナンバーカードもしくはスマートフォンの電子証明書に設定した4桁の暗証番号を入力します。
【STEP6】「印鑑登録証明書」をタップ。
【STEP7】必要部数の入力など、画面に表示される内容にしたがって進みます。最後に発行内容が表示されるので、問題なければ確定します。
【STEP8】手数料を支払うと、コピー機から印鑑登録証明書が出てきます。
弊社スタッフが実際にコンビニで印鑑証明を発行したところ、5分以内で取得できました。
なお、「この手順通りに実行したのに、印鑑証明が発行できなかった」という方は、次の段落にお進みください。
コンビニで印鑑証明を発行できないケース
「コンビニに行ったけど、印鑑証明を発行できなかった」という方は、下記のケースに該当している可能性があります。
印鑑登録が完了していない
現在お住まいの市区町村で、印鑑登録を済ませているか確認しましょう。
マイナンバーカードやスマートフォンを持っていても、印鑑登録をしていなければコンビニで印鑑証明は発行できません。
印鑑登録の手続きをするには、役所の窓口に出向く必要があります。
マイナンバーカード or スマートフォンがコンビニ発行に対応していない
マイナンバーカードに利用者証明用電子証明書を搭載していない、またはスマートフォンにスマホ用電子証明書を搭載していない場合は、印鑑証明のコンビニ発行ができません。
対応方法は以下の通りです。
【対応方法】マイナンバーカードの場合
通常、利用者証明用電子証明書はマイナンバーカードに標準的に搭載されますが、マイナンバーカードの取得時に搭載を希望しなかった場合は利用できません。
マイナンバーカードに利用者証明用電子証明書を搭載するには、住民票がある市区町村の窓口で搭載の手続きが必要です。
手続き内容は市区町村によって変わるため、事前に確認しておくとよいでしょう。
マイナンバーカードに利用者証明用電子証明書が搭載されているか分からない方は、下記ページをご覧ください。
【対応方法】スマートフォンの場合
スマートフォンにスマホ用電子証明書を搭載するには、マイナンバーカードの取得後にマイナポータルアプリから申し込みをする必要があります。
詳しい手順は、下記ページをご覧ください。
対応しているスマートフォンの情報は、下記ページをご覧ください。
マイナンバーカードや電子証明書の有効期限が切れている
マイナンバーカードやマイナンバーカードの電子証明書(利用者証明用電子証明書・署名用電子証明書)の有効期限が切れると、印鑑証明のコンビニ発行ができません。
マイナンバーカードの有効期限は10年(未成年者は5年)で、電子証明書の有効期限は5年です。
それぞれの有効期限は、以下の方法でチェックできます。
マイナンバーカードと電子証明書の有効期限をチェックする方法
マイナンバーカードと電子証明書の有効期限は、それぞれカード表面の日付で確認できます。
また、電子証明書の有効期限については、パソコンやスマートフォンからJPKI利用者ソフト(利用者クライアントソフト)を用いて確認する方法もあります。
【パソコンやスマートフォンから確認する手順】
公的個人認証サービスポータルサイトの「利用者クライアントソフトの利用方法」→利用ツールを選択→「自分の証明書を見る」から閲覧可能です。
※JPKI利用者ソフトでの確認には、電子証明書の暗証番号が必要です。
なお、マイナンバーカード・電子証明書の有効期限が近づくと有効期限通知書が送付されますが、更新手続きは有効期限の3ヶ月前から行えます。
更新手続きに関する詳しい内容は、下記ページをご参照ください。
- 参考:
- 新しいカードを受け取る前に有効期限が過ぎてしまったがマイナンバーカードとしての機能は使えますか? – マイナンバーカード総合サイト
- マイナンバーカードと電子証明書の有効期限及び更新手続きについて | 岡山市
- 【確定申告書等作成コーナー】-マイナンバーカードの電子証明書の有効期限の確認方法
印鑑登録証(印鑑登録カード)で発行しようとした
マイナンバーカードではなく、印鑑登録証(印鑑登録カード)で印鑑証明のコンビニ発行を試みていませんか?
印鑑登録証(印鑑登録カード)では、印鑑証明のコンビニ発行はできないため注意しましょう。
印鑑登録した市区町村・利用したコンビニがコンビニ発行に対応していない
印鑑登録した市区町村・利用したコンビニがコンビニ発行に対応していない場合は、印鑑証明のコンビニ発行はできません。
印鑑登録している市区町村がコンビニ発行に対応しているかどうかは、下記リンク先で確認できます。
また、普段利用しているコンビニが印鑑証明の発行に対応しているかどうかは、下記リンク先で確認できます。
※店舗によってはスマートフォンでの発行に対応していない場合があります。
別の市区町村に引っ越した
別の市区町村へ引っ越した場合、役所に転居届を提出すると印鑑登録は自動で廃止(抹消)されます。
そのため、引っ越し後に印鑑証明のコンビニ発行をするには、改めて印鑑登録の手続きが必要になります。
ちなみに、同じ市区町村内に引っ越した場合は、自動で住所が上書きされるため印鑑登録の手続きは不要です。
引っ越し時には、マイナンバーカードに記載の住所も変更する必要があります。
引っ越しから14日以内に手続きをしなかった場合、マイナンバーカードが失効するので注意しましょう。
年末年始・メンテナンス日・利用可能時間でない
印鑑証明のコンビニ発行ができるのは、土日祝を含む6時30分から23時までとなります。
また、年末年始・メンテナンス日には利用できないため、注意しましょう。
※市区町村によって、サービス提供時間が異なる場合があります。
※機器の障害や臨時のメンテナンス等により、利用できないことがあります。
【補足】コンビニでは印鑑証明以外の証明書も発行できる
コンビニでは、印鑑証明以外の証明書も発行できます。
- 住民票の写し(住民票コードは記載されません)
- 住民票記載事項証明書
- 印鑑登録証明書
- 各種税証明書
- 戸籍証明書(全部事項証明書、個人事項証明書)※
- 戸籍の附票の写し※
※お住まいの市区町村と本籍地の市区町村が異なる場合は、事前に利用登録申請が必要です。
なお、市区町村によって発行できる証明書の種類は異なるため、事前に確認しておくとよいでしょう。
よくある質問
- マイナンバーカードを使わず、コンビニで印鑑証明を発行できますか?
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スマホ用電子証明書を搭載したスマートフォンがあれば、マイナンバーカードなしで印鑑証明を発行できます。
スマートフォンにスマホ用電子証明書を搭載したい場合は、マイナンバーカードの取得後にマイナポータルアプリから申し込みを行ってください。
- 法人の印鑑証明をコンビニで発行できますか?
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法人の印鑑証明は、コンビニでは発行できません。
法人の印鑑証明を発行する方法は、法務局での窓口申請・郵送申請・オンライン申請のいずれかとなります。
- 家族の印鑑証明をコンビニで代理発行できますか?
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家族も含め、コンビニで他人の印鑑証明は発行できません。
コンビニでの発行に必要となるマイナンバーカードは、本人しか使用できないためです。
- 旅行先など、違う都道府県のコンビニで印鑑証明を発行できますか?
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違う都道府県のコンビニでも、印鑑登録している市区町村の役所がコンビニ発行に対応していれば発行可能です。
印鑑登録している市区町村がコンビニ発行に対応しているかどうかは、下記リンク先で確認できます。
- コンビニで印鑑証明を発行すると、個人情報が盗まれないか不安です。
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キオスク端末により周りの目に触れずに発行が可能なうえ、専用の通信ネットワークを設けているため、個人情報はしっかりと守られています。
詳しい内容は、下記リンク先をご覧ください。