印鑑うんちく事典

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【印鑑の彫り直しとは?】サービス内容や利用時の注意点について解説

「長年愛用していた印鑑が欠けてしまった…」

木材や動物の角などで作られた印鑑は、使い方やお手入れの頻度、保管方法によっては印面が欠けたり崩れたりすることがあります。
実印や銀行印などの届出印の場合は、少しでも欠けると登録した印影と一致しなくなるため、通常であれば新しい印鑑に買い替えて登録し直す必要があります。
しかし、破損の程度によっては印面を数ミリ削って“彫り直し”をすれば、再び使用できるようになります。

では、印鑑の彫り直しとはいったいどんなものか?彫り直しをするうえで気を付けておくことは何か?
本記事では、この2つを軸に解説していきます。

印鑑の彫り直しについて

印鑑の彫り直しとはどんなもの?

印鑑の彫り直しとは、印面(文字が彫刻されている部分)を数ミリ削って彫刻部分を消した後、新たに彫刻を施すサービスのことです。
印鑑は捺印ができなくなった時点で買い替えるのが一般的ですが、親の形見や贈り物など思い入れのある印鑑の場合は、そう易々と買い替えできないでしょう。
そんなときは、印鑑の彫り直しを利用すれば再びキレイに捺印できるようになるため、この先もずっと使い続けることができます。

印鑑の彫り直しサービスはどこで利用できる?

印鑑を彫り直したい場合は、街のはんこ屋さんに直接持ち込むか、インターネットで印鑑彫り直しサービスを行っている業者に依頼することで利用できます。
ただし、材質や破損状態によってはお断りされる場合もありますので、必ず事前に電話やメールで彫り直しが可能であるか確認しましょう。

商品保証で彫り直しサービスを利用できるケース

印鑑購入時に、商品保証として彫り直しサービスが付属しているケースがあります。
その場合は、商品に「ギャランティーカード(保証書)」が付属していますので、まずは記載されている保証期間を確認しましょう。
保証期間内であれば、故意または過失による破損でない限りは無償で彫り直しサービスを利用できます。
(保証期間や送料の有無などは店舗によって異なります)

印鑑の彫り直し工程について

印鑑の彫り直し手順は、大きく分けて以下の3工程になります。

1. 状態確認
印鑑の材質や状態を見て、再彫刻が可能であるか確認します。

※大きく破損したもの、材質的に彫り直しができないもの、作業中にひび割れる可能性があるものに関しては対応できない場合があります。

2. 面訂(めんてい)
印面を1~2ミリほど削って彫刻を消し、平らな状態に仕上げます。

※作業中に内側からひび割れが起こる可能性があります。また、その場合は再彫刻を行うことはできません。

※面訂後はハンコの長さが数ミリ程度短くなります。

3. 再彫刻
平らになった印面に新たに彫刻を施します。
その後、仕上げの作業を経て完成です。

印鑑の彫り直しを行う際の注意点

印鑑の彫り直しには、手持ちの印鑑を使い続けられるというメリットがある一方で、注意しなければならないこともあります。
ここでは、彫り直しを行う際の3つの注意点についてご紹介します。

まず1つ目は、届出印の場合は印鑑登録の変更手続きが必要であること
2つ目は、状態確認OKでも彫り直しの作業中にひび割れる可能性があること
そして3つ目は、新品の価格よりも高額になる場合があるということです。

届出印の場合は印鑑登録の変更手続きが必要

彫り直しの工程の中で、文字が彫刻されている部分はすべて削り取られます。
そして平らになった状態から新しく彫刻を施しますので、実印や銀行印などの届出印の場合は新たに印鑑登録の手続きをする必要があります。

実印の場合

実印を彫り直す場合は、お住まいの市区町村(市役所・区役所・町村役場など)にて印鑑登録廃止申請を行った後、改めて印鑑登録申請を行います。
それぞれの手続き方法や必要な持ち物については、下記のページで詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
なお、実印の登録規定は市区町村ごとに異なる場合がありますので、事前にホームページや電話窓口から確認しておきましょう。

銀行印の場合

銀行印を彫り直す場合は、取引店の窓口にて改印手続きを行います。
手続き方法や必要な持ち物については下記のページで解説していますので、ぜひ参考にしてください。

彫り直しの作業中にひび割れる可能性がある

象牙のような硬い素材の印鑑でも、保存状態や経年劣化の具合によっては内部にヒビが入ることがあります。
仮に状態確認時にはOKだったとしても、削ったときの衝撃で細かいヒビから大きくひび割れることもあるため、リスクを踏まえたうえで依頼しましょう。
また、彫り直し作業中に起きたひび割れに関しては保証対象外となるケースが多いため、心配な場合は依頼前に確認しておきましょう。

新品の価格よりも高額になる場合がある

印鑑の彫り直し料金は、材質や印面の大きさによって異なります。
また、彫り直したい印鑑の材質・サイズによっては、新しく作成するよりも高額になる場合があるため、依頼前に彫り直し料金と新品価格を比較するのがおすすめです。

新しい印鑑を購入される方がお得な場合もあります

希少素材の印鑑や思い入れのある印鑑を除き、彫り直しにかかる費用・期間をトータルすると、新しい印鑑を購入する方がお得になる場合もあります。
彫り直しを検討する際は、印鑑登録の廃止・申請にかかる期間も踏まえたうえで、彫り直しが有効な手段かどうか確認しましょう。

ハンコヤドットコムの印鑑は30年保証付き!

ハンコヤドットコムでは、万が一の破損に備えた「印鑑30年保証サービス」を行っています。
対象商品をご購入後、印面が破損・摩耗などで捺印ができなくなった場合は、ご購入日から30年以内であれば無料にて彫り直しをさせていただきます。

「彫り直しができなかった場合は、新しく作り直そうと思っている」
「彫り直したい印鑑とは別で、新しい印鑑を作ろうと思っている」

そのような場合はぜひ、ハンコヤドットコムの30年保証付き印鑑をご検討ください。

よくあるご質問Q&A

愛用している印鑑を彫り直したいのですが、使い心地は変わりますか?
彫り直しの工程で印面を1~2ミリ程度削るため多少短くなりますが、使用上で違和感を覚えることはほとんどありません。
印鑑を彫り直すと縁起が悪いと聞きましたが本当ですか?
印鑑は契約書などに本人の意志を示す役割があるため、印鑑は自分の分身だとたとえられることがあります。
「自分の分身であるから、印面を削ると自分の身も削ることになり縁起が悪い」という解釈ですが、当然ながら信憑性はありません。
しかしながら、不安な気持ちが残る方もいらっしゃるかと思います。
その場合は無理に彫り直しをせずに、新しい印鑑を購入することをおすすめします。
耐久性の高い印鑑にはどんなものがありますか?

昨今注目を集めているチタン印鑑がおすすめです。
チタンは錆びにくく、耐食性に優れた性質を持っているため経年劣化の心配がなく、長年の使用にも耐えうる強度を持っています。
また、適度な重さにより軽い力でもくっきりとした印影に仕上がることや、性別を問わず使えるスタイリッシュな見た目も魅力です。
金属でありながらサビや熱にも強く、アレルギー反応も起こりにくいため、実印や銀行印などいわゆる「一生モノ」の印鑑としてお使いいただけます。