ハンコヤドットコム 認印材質一覧
【認印とは?】認印・シャチハタを作成するときに押さえるべき3つのポイント
- 公開日:
- 更新日:
認印(みとめいん)とは、届出をしていない個人のハンコのことです。
読み方は、「みとめいん」と読むことが多いですが、「にんいん」と読んでも間違いではありません。
法律用語による認印の意味は以下のようになっています。
個人が日常生活上使用する印鑑で、印鑑登録をしてある印鑑以外のもの。
引用元: 法テラス「法律関連用語集」
つまり、実印(じついん)以外のハンコはすべて認印ということになります。
しかし、個人の印鑑は「実印」or「認印」の2択ではなく、銀行に届出をする「銀行印」を足した3つに分けられることが一般的です。
実印・銀行印・認印の違いは、以下のようになります。
- 実印・・・市区町村の役所に届出をしているハンコ<不動産取引など重要な契約で使用>
- 銀行印・・・銀行に届出をしているハンコ<口座開設など銀行で使用>
- 認印・・・届出をしていないハンコ(実印・銀行印以外)<領収書など日常でカジュアルに使用>
また、認印はシャチハタでも作れますが、実印・銀行印はシャチハタがNGであることも違いのひとつです。
ここでは、実印・銀行印・認印と3つの用途がある中の「認印」についてさらに詳しく説明していきます。
認印を作るときのポイントなども紹介していますので、是非チェックしてみてくださいね♪
認印を使うのはこんなとき~印鑑とシャチハタの使い分け~
認印は、「実印」や「銀行印」が必要なとき以外に押すハンコなので、使われる場面は様々です。
荷物の受け取りや会社の書類確認など、身近に押す機会はたくさんあります。
認印を使うシーンとしては、以下のようなときがあります。
認印・印鑑を使用(シャチハタ不可) |
|
---|---|
シャチハタ可 |
|
認印が不要になった手続き |
|
※2021年以降多くの行政手続きは認印の押印が不要となりました。
※一般的な例であり、厳密なものではありません。
認印について
認印を使うシーンはこれだけではなく、他にもたくさんあります。
認印を押す書類には大まかに、「印鑑を使わなくても良い書類」と「印鑑と朱肉を使って押す必要がある書類」の2通りがあります。
よく「シャチハタ可」や「シャチハタ不可」といった言葉を耳にしますが、これには「シャチハタ可=印鑑を使わなくても良い書類」「シャチハタ不可=印鑑と朱肉を使って押す必要がある書類」という意味合いがあります。
公的な届出などは、印鑑の使用を求められ「シャチハタ不可」としていることが多いです。
一方で、荷物の受け取りや回覧などは簡易な確認で良いため、印鑑を使う必要はありません。
(自署によるサインでも良いこともありますね。)
このような簡易なサインにはシャチハタが便利です。
シャチハタについて
シャチハタとは、インクが内蔵してあるスタンプ式のハンコのことをいいます。
正式には「浸透印(しんとういん)」といいますが、一般的には「シャチハタ」や「ネーム印」などと呼ばれています。
このタイプのハンコは印面にインクが浸透しているため、印鑑を押すときに必要な朱肉・なつ印マットを使わずそのまま押すことができます。
連続で押すことも可能なので、事務作業などで何枚も書類があるときはハンコを押す時間を短縮することができ効率的です。
印鑑・シャチハタの比較
印鑑・シャチハタには、それぞれ以下のような特徴があります。
朱肉を使って押す印鑑 |
【メリット】
|
---|---|
シャチハタ |
【メリット】
|
印鑑・シャチハタはそれぞれを補う特徴があるので、両方持っておく人が多いです。
ぜひ用途によって使い分けをしてみてください。
シャチハタと印鑑の違いはこちらもご覧ください。
- なぜ「シャチハタ不可」と言われる書類があるの?
- 認印において、「シャチハタ不可」とされるのは、「本当に本人が同意したのかの証拠になりづらいから」というのが主な理由です。
実印や銀行印などの届出が必要なハンコも、シャチハタが不可とされます。
その理由は一般的には以下とされています。- 「既製品」と呼ばれる、まったく同じ印影のものが存在するため
- 劣化などによって、押したときの印影(いんえい)が変わる可能性があるため
- 時間が経過すると押したあとのインクが薄くなってしまう可能性があるため
- 実印や銀行印を認印として使っても良いの?
- 使っても構わないです。
認印はハンコを使って押したことが確認できれば良いので、実印を使っていようが銀行印を使っていようが問題ありません。
ただし書類によっては、なつ印欄が認印用に小さめに作ってあることがあります。
サイズの大きな実印・銀行印だとはみ出してしまうことがあり、そうなると見栄えが悪いです。
また、実印・銀行印といった大事な印鑑は、押したあとの印影が多くの目に触れてしまうと偽造されるリスクが高まります。
そのため、できれば認印用のハンコを持っておくことをオススメします。
認印は気軽に使えるハンコ?
認印は職場での確認事項へのサインとしてだけでなく、回覧や荷物の受け取りといった日常生活でもよく使われます。
そうした手軽さからか、認印は別名「三文判(さんもんばん)」と呼ばれることもあります。
「文」とは昔のお金の単位のことです。
「一文無し(無一文)」や「早起きは三文の徳」といったことばにも、通貨として使用されていた名残があります。
今の貨幣価値でいうと1文は30円ぐらいになるそうなのですが、大量生産の安いハンコという意味で「三文判」と呼ばれています。
「認印」や「三文判」と聞くと気軽に押してしまいがちですが、ハンコを押すということは、自分の意思を示すということです。
使ったハンコが認印だったとしても、契約書によっては法的効力が発生するので気をつけてください。
認印の複製や偽造により悪用されることも考えられます。管理には注意しましょう。
認印で良いとしている書類であっても、「自分はいまから何にハンコを押すのか?」と自身に問いかけて、書類をしっかり確認をしてから押すようにしてくださいね。
【認印を作ってみよう】認印を作るときのポイント
実印は一人1本しか登録することができませんが、認印は一人でいくつ持っていてもOKです。
認印は、自宅用・会社用を作り、印鑑とシャチハタの両方持っておくのがオススメです。
たとえば、
「家でも会社でもシャチハタをよく使うから、自宅用と会社用に1本ずつシャチハタを作ろう」
「朱肉を使うような印鑑は、家でも会社でもたまにしか使わないから、1本だけ作って自宅に保管しておこう」
といったように自分の生活スタイルに合わせて認印を用意しましょう。
認印に適したサイズはこれ!男女別の定番サイズ
印鑑の場合
認印には男性・女性で定番のサイズが存在します。
世間では一般的に、男性用が直径10.5~13.5mmの丸印、女性用が9~12mmの丸印とされています。
認印は、確認欄に収まる大きさでないと枠からはみ出してしまいます。
そのため、比較的小さいサイズで作ることをオススメします。
また認印は、実印や銀行印よりも小さいサイズで作られることが一般的です。
大事な印鑑ほど大きく作られるという長年の習慣が元になっているためですが、それぞれ別のサイズにすることで、ハンコを区別しやすくなるというメリットもあります。
とはいえ、認印は届出を必要としないので、自由な大きさで作っても問題ありません。
好みの大きさにしても問題ないですし、手の大きさや、刻印する文字数によってサイズを決めていただくこともできます。
シャチハタの場合
一般的なシャチハタのサイズは男女ともに9~9.5mmです。
種類によっては小さめの8mmのものや、大き目の11mm程度のものもあります。
- 会社の書類にハンコを押すときは、上司よりも小さいハンコにした方が良い?
- 会社の習慣によります。
ハンコの大きさと上下関係について気にする風習はなくなってきているので、「まったく気にしない」という会社もあります。
しかし、慣例的に「大きいサイズの印鑑は権威の象徴だから、部下が上司よりも大きいハンコを押すことは良くない」と考える会社もあります。
もし、ハンコの大きさで迷うようであれば、一番小さいサイズを選ぶようにしてください。
シャチハタであれば、9mmか9.5mmの最も一般的なサイズを選ぶのが無難です。
認印の刻印内容について
認印は男性・女性ともに苗字(姓)での作成が一般的です。 認印は、色々な人の目に触れるハンコなので、印鑑でもシャチハタでも苗字で作っておくのが自然です。
シャチハタの添え字
職場で同じ苗字の人がいて、どうしても区別をしたいという場合は、以下のような添え字で作ることもできます。
認印に適した書体とは
印鑑の場合
ハンコには一般的な書体として以下のようなものがあります。
認印は、誰がサインしたものなのかがわかりやすいものが適しています。 そのため、「隷書体(れいしょたい)」や「古印体(こいんたい)」などの読みやすい書体がおすすめです。
シャチハタの場合
シャチハタは、製品によって選べる書体が異なりますが、以下のような書体があります。
※書体は例です。販売店やメーカーによって選べる書体は変わりますのでご注意ください。
シャチハタの場合も、誰が押したのかがわかりやすい書体が適しています。
既製品などで広く流通しているハンコは「楷書体(かいしょたい)」や「行書体(ぎょうしょたい)」、「古印体(こいんたい)」で作られていることが多いです。
シャチハタは種類によって個性的な書体で作れることもあります。
「プライベート用に使うハンコは完全に自分の好みで作ってみる」というのも楽しいですよ。
よくある質問
- 認印はどこに売っていますか?
- ホームセンター、文房具屋、通販サイトなどで購入可能です。専門のはんこ屋さん以外でも作れます。
急ぎで必要な場合は、印鑑・はんこ専門の通販サイト ハンコヤドットコムがおすすめです。ネットで認印を簡単に注文でき、最短即日発送いたします。
- 税務関係書類に認印は必要ですか?
- 2021年4月より税務署へ提出する確定申告書を含め、税務関係書類に認印での押印は不要となりました。
ただし、一部例外があり、実印と印鑑証明書を必要とする書類もあるので、国税庁のホームページをご確認ください。
税務署窓口における押印の取扱いについて|国税庁
- 領収書に認印は必要ですか?
- 領収書に認印は必要ありません。
ただし、支払い代金が5万円以上であれば、領収書やレシートに収入印紙と消印が必要です。消印は、店舗のオーナー・従業員が、自身の認印(シャチハタ)を使って押すのが一般的です。
- 軽自動車を購入する際は、どんな印鑑が必要ですか?
- 軽自動車を購入・売却するときには、「認印」が必要です。ただし、シャチハタなどのネーム印は使用不可の場合もあるため、念の為に印鑑を用意しておきましょう。
印鑑証明書を求められる場合もあるため、実印が必要かどうかはお求めのディーラーにご確認ください。
- 連帯保証人の印鑑はなんでもいい?
- 連帯保証人は印鑑証明と実印を求められることがあります。
その場合、連帯保証人は認印ではなく、実印を押印しなければなりません。
- 履歴書に押す印鑑はなんでもいい?
- 企業から押印するよう指定された場合は、認印を押印しましょう。