印鑑うんちく事典
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夫婦で実印を共有するとリスクあり!デメリット・作成のポイントを解説

「実印って夫婦で一本でもいいの?」
「結婚したら妻の分も新しく作るべき?」

結論からお伝えすると、夫婦間での実印の共有にはデメリットが多いため、夫婦各自で別々の実印を持つべきです。
配偶者の実印を使い回しても法的には問題ありませんが、実務上で不便が生じるケースが多く、トラブルにつながるリスクもあります。

この記事では、夫婦の実印に関する前提・選び方などを解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。

【結論】夫婦の実印は共有OKだが、デメリットが大きい

法律上、実印を夫婦で共有しても問題はありませんが、ペアローンの契約手続きで支障が出る・不正利用のリスクなどの理由から、別々に持つのがベストです。
実印を共有していると、ペアローンや遺産分割といった夫婦各自の実印が求められるシーンで対応できず、手続きが遅れる恐れがあるためです。
また、夫婦で実印を共有すると、配偶者が勝手に重要な契約を結んでしまう可能性もあります。
そのため、実印は夫婦各自で一本ずつ持ちましょう

夫婦で実印を作る際は、夫と妻それぞれで好きなものを選んでもよいですし、印材(素材)やデザインをそろえるのもよいでしょう。
ぜひ二人で相談して、お好みのものを選んでみてください。

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印鑑登録できるのは一人につき一本

印鑑登録とは、市区町村の役所で印鑑を登録する制度のことで、以下の基本規則があります。

  • 登録できる印鑑は1人につき1本
  • 他の人がすでに登録している印鑑と同一の印影は登録不可

登録された印鑑(実印)は本人証明の役割を果たすため、同じ印鑑を複数人で使用する想定はされていません。
つまり、夫婦で同じ印鑑を実印として登録することはできません。
ただし、配偶者の実印をもう一方の配偶者が使うこと自体を一律に禁止する法律はないため、実際に夫婦間で実印を共有しているケースもあるようです。

印鑑登録のルールに立ち返れば、実印の共有は原則から外れる行為となります。
夫婦で実印を使い回すことで発生するリスクもあるので、実印は一人一本という前提を忘れないようにしましょう。

配偶者の実印を使うと、どんなリスクがある?

実印を夫婦で共有するリスクには、主に以下の3つが挙げられます。

ペアローンなど、夫婦で別々の実印を押すシーンで対応できない

ペアローン・遺産分割・自動車の名義変更などでは、夫婦それぞれの実印が必要となります。
実印を夫婦で共有すると、いざというときに重要な契約を結べなくなるため、早めに2本の実印を用意しておきましょう。

実印の紛失リスクが高くなる

一つの実印を夫婦で共有すると、実印を持ち出す機会が増えるため紛失のリスクが上がります。
また、悪意のある第三者が実印を手に入れた場合、夫婦の名義で高額な契約を結ばれる可能性もあります。

配偶者の一存で、重要な契約を結んでしまう可能性がある

夫婦で実印を共有すると、配偶者の了承を得ずに重要な契約・取引を進められる恐れがあります。
可能性としては高くありませんが、お互いの権利を守るためにも、実印は別々に持つのがよいでしょう。

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結婚後も旧姓の実印は使える?

結論からお伝えすると、住民票に旧姓併記をすれば、結婚後も旧姓の実印で再び印鑑登録ができます。
前提として、姓入りの実印(フルネームや苗字のみ)で印鑑登録していた場合、改姓後は住民票の氏名と印影が一致しなくなるため、印鑑登録が自動的に失効します。
そのため、印鑑登録が失効した後は、新しい姓の印鑑・旧姓の印鑑のどちらかで印鑑登録を行います。

なお、旧姓の印鑑で登録する場合は、市区町村の窓口にて住民票への旧姓併記の申請が必要です。
旧姓併記の申請にはマイナンバーカードが必要ですので、忘れないようにしましょう。

ちなみに、名前のみ(下の名前だけ)の実印で印鑑登録していた場合は、改姓しても印影と氏名の一致が保たれるため、印鑑登録は失効しません
結婚後も引き続き同じ実印を使用できますので、特別な手続きは不要です。

参考:住民票、マイナンバーカード等への旧氏の併記について(総務省)

夫婦における実印の作成ポイント

実印の選び方には、一般的な傾向として男女で選ばれやすいサイズや刻印内容があります。
ここでは、夫婦2人分を揃える視点でサイズ・刻印内容・文字の向き・書体を整理します。

サイズ

実印は、印鑑登録ができるサイズ(8mmの正方形に収まらず、25mmの正方形からはみ出さないもの)であれば、サイズは好みで構いません。
ハンコヤドットコムでは手の大きさにフィットするサイズとして、男性は16.5mm~18.0mm・女性は15.0mmをおすすめしています。

とはいえ、「男性の方が大きくあるべき」という決まりはないため、ご自身がしっくりくるサイズを選んで問題ありません
サイズが大きいほど彫刻できる文字数も増えるため、氏名が長い方は大きめを選ぶと仕上がりが綺麗になります。
実印のサイズ選びに迷う場合は、一般的なおすすめに従うのがよいでしょう。

刻印内容(フルネーム・名前のみ)

ハンコヤドットコムでは、男性の場合はフルネーム、女性の場合はフルネームまたは名前のみで実印を作成されるケースがほとんどです。
男性は手の大きさに合わせてサイズの大きい実印を選ぶ傾向があり、文字数とのバランスからフルネームを希望される方が大半です。
また、フルネームの実印は文字数が多く印影が複雑になりやすいため、姓のみ・名のみの印鑑と比べて偽造されにくいというメリットがあります。

女性も偽造リスクを考慮してフルネームで作成される方が多く、実際のご注文でも既婚の女性ではフルネームを選ぶ傾向にあります。
とはいえ、男女を問わず「自分の名前に愛着があるから」と名前のみで実印を作られる方もいます
実印の刻印内容に規定はありませんので、ご自身が納得できる選択をしてみましょう。

※一部の市区町村では「名前のみ」の印鑑登録を認めていないため、事前に自治体のルールを確認しておくと安心です。

縦書き・横書き(文字の向き)

実印の文字の向きは、縦書きと横書きのどちらでも登録できます
一般的には縦書きとされますが、これは「印鑑は縦書きが基本」という慣習が理由のため、実印を横書きで作っても問題ありません。
ハンコヤドットコムでは、実印の縦書き・横書き両方に対応しておりますが、どちらにすべきか迷った場合は縦書きにするとよいでしょう

※横書きは、(文字方向左から右→)と(文字方向右から左←)のどちらで作成してもOKです。

実印の縦書き・横書きの向き

書体

実印の書体に明確な決まりはありませんが、線が複雑で、偽造されにくい書体を選ぶのがおすすめです。
ハンコヤドットコムでは、実印用の書体を5種類ご用意しております。

実印の書体の種類

なかでも特におすすめなのが、複雑な印影で偽造されにくい吉相体(きっそうたい)です。
吉相体は「印相体(いんそうたい)」とも呼ばれる書体で、文字と外枠が接する部分が多く、他の書体に比べて欠けにくいメリットもあります。

ただし、吉相体はデザインによっては文字の判読が難しくなるため、まれに印鑑登録を受け付けてもらえないケースがあります。
確実に印鑑登録を行いたい場合は、吉相体の次に判読しづらい篆書体(てんしょたい)を選ぶと安心です。

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銀行印も夫婦で別々にするのがベスト

夫婦間での銀行印の共有も、デメリットが大きいため避けましょう。
銀行印は金融機関における本人証明の役割を果たす重要な印鑑のため、同一の印鑑を複数人で使い回すことは想定されていません。
また、夫婦で共有している銀行印を紛失すると、夫婦それぞれの口座で手続きが必要になり、手間と精神的ストレスが大きくなります。

「たまにしか使わないから」「節約になるから」と、安易に銀行印を共有するのは避けましょう。
既に夫婦で銀行印を共有している場合は、新たにもう一本作成するのがおすすめです。
印材(素材)やサイズなどを変えて作成すると、既存の銀行印と見分けがつきやすくなります。

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よくある質問

結婚したら実印は作り直す必要がありますか?

姓入りの実印(フルネームや苗字のみ)で登録していた場合、改姓後は印鑑登録が自動的に失効します。
その後、新しい姓の実印で再登録するか、住民票に旧姓を併記する手続きを済ませたうえで旧姓の実印で再登録する必要があります。
なお、名前のみの実印で登録していた場合は、改姓後も手続きなしで引き続き使用できます。

認印も夫婦で共有するのは避けるべきですか?

認印であれば、夫婦間での共有はOKです。
認印は、あくまで書類の内容に確認済みや了承の意思を示すために使われる印鑑で、法的効力は高くありません。
宅配便の受け取りや回覧版の確認といった日常的な用途が基本ですので、共有しても問題ありません。

まとめ

夫婦で実印を共有すること自体は法律で禁止されていませんが、ペアローンや遺産分割などの重要な手続きで不便が生じるほか、紛失・不正利用のリスクも高まるためおすすめできません。
実印は本人確認の役割を持つ重要な印鑑だからこそ、夫婦それぞれで一本ずつ用意しておくと安心です。

これから夫婦で実印を作成する場合は、サイズ・刻印内容・書体などを確認しながら、自分たちに合った一本を選びましょう。
印材(素材)やデザインを揃えて、おそろいの実印として作成するのもおすすめです。

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